Thuraya(スラヤ)衛星携帯電話 のご利用制限に関するご注意
ThurayaXTなどのスラヤ型衛星電話は、一部地域において電波天文観測所の天体観測に影響を与えることが懸念されています。そのため、ご利用に際しては次の条件がございます。(電波法第56条関連)
・本ページ下の地図・表の 「利用制限エリア」内では 、下記の「 緊急時のご利用 」「 防災訓練用 」の場合を除き、 平常時でのご利用は禁止※されています。 (※スラヤ衛星携帯電話端末の電源をお切りください。)
・「利用制限エリア」内でも 「 緊急時のご利用 」として、災害発生時等の人命が優先される緊急時では、ご利用いただくことが可能です。 詳細は下記をご参照ください。(電波天文台の連絡窓口へ事後連絡が必要な場合がございます。)
・「利用制限エリア」内でも 「 防災訓練用 」 として年に2回、 ご利用が可能な期間があります。 詳細は下記をご参照ください。
利用制限エリア以外では、これらの制限はございません。
ご契約の際は、必ず下記の注意点にご留意の上、正しくお使いいただくようお願いいたします。
利用制限エリアについて(2013年03月01現在)
都道府県名
|
市町村名 |
制限対象地域 |
---|---|---|
福島県 |
南会津郡檜枝岐村 | 全域 |
茨城県 |
日立市 | 滑川町、宮田町、砂沢町、小木津町、諏訪町、入四間町 |
土浦市 | 永井、小高、東城寺、本郷 | |
常陸太田市 | 下大門町、茅根町、松平町、上大門町、棚谷町、田渡町、白羽町、和田町 |
|
笠間市 | 大橋、福田 |
|
つくば市 | 小田、大杉 | |
鹿嶋市 | 全域 | |
潮来市 | 全域 | |
稲敷市 | 曲渕、今、四ツ谷、上之島、八千石 | |
神栖市 | 全域 | |
東茨城郡城里町 | 大字下赤沢、大字真端 | |
栃木県 |
佐野市 | 作原町、飛駒町 |
鹿沼市 | 上粕尾 | |
日光市 | 中宮祠、湯本、足尾町、川俣 | |
群馬県 |
前橋市 | 市之関町、大前田町、柏倉町、粕川町稲里、粕川町女渕、粕川町月田、粕川町中之沢、粕川町室沢、苗ヶ島町、鼻毛石町、三夜沢町、富士見町赤城山 |
高崎市 | 倉渕町川浦、倉渕町権田、倉渕町三ノ倉、箕郷町柏木沢、箕郷町中野、中室田町、榛名湖町、榛名山町、宮沢町 | |
桐生市 | 梅田町1丁目/3丁目/4丁目/5丁目、川内町、黒保根町上田沢、黒保根町下田沢、黒保根町宿廻、黒保根町水沼、黒保根町八木原、新里町赤城山、新里町板橋、新里町大久保、新里町奥沢、新里町高泉、新里町鶴ヶ谷、新里町新川、新里町山上 | |
沼田市 | 利根町穴原、利根町柿平、利根町小松、利根町根利、利根町日向南郷、利根町平川 | |
渋川市 | 赤木町北赤城山、赤木町南赤城山、村上、赤木町深山、伊香保町伊香保、小野子 | |
藤岡市 | 上日野 | |
安中市 | 松井田町坂本、松井田町上増田、松井田町西野牧、松井田町峠 | |
みどり市 | 東町荻原、東町草木、東町神戸、東町小中、東町ざま、東町小夜戸、東町沢入、東町花輪、大間々町浅原、大間々町小平、大間々町上神梅、大間々町桐原、大間々町塩沢、大間々町塩原、大間々町下神梅、大間々町高津戸、大間々町長尾根 | |
北群馬郡榛東村 | 大字広馬場、大字上野原 | |
多野郡上野村 |
大字乙父、大字樽原 | |
多野郡神流村 | 大字平原 | |
甘楽郡下仁田町 | 大字青倉、大字栗山、大字西野牧、大字平原、大字南野牧 | |
甘楽郡南牧村 | 大字大仁田、大字熊倉、大字砥沢、大字檜沢、大字星尾、大字六車 | |
甘楽郡甘楽町 | 大字秋畑 | |
吾妻郡中之条町 | 大字四万、大字平、大字入山 | |
吾妻郡長野原町 | 大字北軽井沢 | |
吾妻郡嬬恋村 | 大字鎌原 | |
吾妻郡高山村 | 全域 | |
吾妻郡東吾妻町 | 大字大戸、大字岡崎、大字川戸、大字須賀尾、大字萩生 | |
利根郡片品村 | 大字土出、大字戸倉、大字花咲、大字東小川 | |
利根郡川場村 | 大字川場湯原 | |
利根郡昭和村 | 大字赤城原、大字糸井 | |
利根郡みなかみ町 | 相俣、谷川、藤原、湯桧曽 | |
千葉県 |
銚子市 | 宮原町、高田町4丁目/5丁目/6丁目、桜井町、塚本町 |
香取市 | 阿玉川、飯島、磯山、一ノ分目、市和田、扇島、大倉、大蔵丁子、小見川、加藤洲、香取、上子堀、川頭、川尻、笄島、公官洲、五郷内、米野井、佐原イ、佐原ニ、佐原ハ、三ノ分目、篠原、下飯田、下小堀、昭和町、田部、附洲新田、津宮、富田、長島、中洲、布野、増田、八筋川、八日市場、分郷 | |
香取郡神埼町 | 今、神埼本宿、大貫 | |
香取郡東庄町 | 青馬、石出、笹川い、笹川ろ、高部、新宿、羽計、東今泉、平山 | |
新潟県 |
魚沼市 | 宇津野、下折立 |
南魚沼郡湯沢町 | 大字土樽、大字三国、大字三俣 | |
山梨県 |
甲府市 | 御岳町 |
山梨市 | 三富上釜口、牧岡町北原 | |
韮崎市 | 清哲町青木 | |
南アルプス市 | 芦安芦倉 | |
北杜市 | 大泉町西井出、大泉町谷戸、須玉町小尾、高根町浅川、高根町清里、高根町村山北割、長坂町大八田、長坂町小新間、長坂町中丸、白洲町大武川、白洲町白洲、白洲町鳥原、白洲町横手、武川町柳澤、小渕沢町 | |
長野県 |
上田市 | 真田町長、真田町本原 |
須坂市 | 大字亀倉、大字米子 | |
小諸市 | 大字市、大字柏木、大字加増、乙、甲、大字塩野、大字滋野甲、大字滝原、大字西原、大字八満、大字菱平、大字平原、大字御影新田、大字耳取、大字森山、大字諸、大字和田、与良町3丁目、乙女、加増2丁目/3丁目、御幸町2丁目 | |
伊那市 | 長谷浦、長谷黒河内 | |
茅野市 | 北山、豊平 | |
佐久市 | 跡部、新子田、今井、岩村田、内山、大沢、太田部、小田井、鍛冶屋、上平尾、香坂、小宮山、桜井、猿久保、志賀、下平尾、瀬戸、高柳、塚原、常田、常和、伴野、取出町、長土呂、鳴瀬、根岸、根々井、野沢、原、東立科、平賀、平塚、本新町、前山、三河田、安原、横根、横和、中込、岩村田北、佐久平駅北、佐久平駅東、佐久平駅南、入沢、臼田、春日、勝間、上小田切、北川、協和、清川、桑山、甲、塩名田、下小田切、下越、田口、中小田切、平林、布施、三分、御馬寄、望月、矢嶋、八幡、湯原、蓮田 | |
東御市 | 和、滋野、袮津、新張 | |
南佐久郡小梅町 | 全域 | |
南佐久郡川上町 | 大字秋山、大字居倉、大字大深山、大字川端下、大字御所平、大字原、大字樋澤 | |
南佐久郡南牧村 | 全域 | |
南佐久郡南相木村 | 加佐、栗生、立原、中島、日向、和田、南相木村に直接番地が続く地域 | |
南佐久郡北相木村 | 京の岩、板上、下新井、白岩、栃尾、中尾 | |
南佐久郡佐久穂町 | 全域 | |
北佐久郡軽井沢町 | 全域 | |
北佐久郡御代田町 | 大字草越、大字塩野、大字広戸、大字豊昇、大字馬瀬口、大字御代田、大字茂沢 | |
北佐久郡立科町 | 大字芦田八ケ尾 | |
諏訪郡富士見町 | 落合、境、富士見 | |
上伊那郡飯島町 | 飯島 | |
木曽郡大桑村 | 大字須原、大字長野 | |
下高井郡山ノ内町 | 大字平穏 | |
下水内郡栄村 | 大字堺 |
※今後の調整によりエリアは変更する可能性があります。
緊急時のご利用: 利用制限エリア内での災害発生時等について
-
(1)次の場合は、特に連絡窓口への連絡なく使用する事ができます。
・大規模な災害(暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、原発事故)により、通常の連絡手段が使用できないとき。
・動乱・テロ等により、利用制限エリア内で通常の連絡手段が使用できないとき。
(2)上記以外の場合は、ご利用の事後に連絡窓口へのご連絡が必要です。
例:山岳遭難、火災、車両事故、航空事故等の、個別に発生した緊急時。
上記の利用制限エリア内でスラーヤ衛星携帯電話をご利用された場合は、おおむね1週間以内に下記連絡窓口までご連絡ください。
【連絡先】 |
---|
電波天文周波数小委員会( 1.6GHz 帯衛星携帯窓口) E-mail : satmobile-nro _AT_nao.ac.jp (メールアドレス中の_AT_を @ に置き換えてお使いください)件名を「利用制限エリア内での衛星携帯電話の使用について」とし、 ご利用の用途・日時・場所をご連絡ください。 |
防災訓練用:ご利用が可能な期間について
-
次の期間に防災訓練で使用される場合、特に連絡窓口への連絡なく使用する事ができます。
(防災訓練以外の目的での利用は認められていません。)
・毎年 9月 1日~9月 7日
・毎年 3月11日~3月17日
ご利用制限に関するQ&A
-
Q1 .なぜ利用制限があるのですか?
A1 .衛星携帯電話は、上空約 3 万6千 km にある人工衛星まで電波を送信するため、通常の携帯電話と比べて強い電波を発射しています。一方、電波天文観測所では、何万光年ものはるかかなたの極めて微弱な電波を観測しています。そのため、観測データに衛星携帯電話が出す電波が影響することが懸念されています。万が一影響があった場合、観測データが無効となったり、新たな発見として誤って扱われてしまう恐れがあるため、影響を及ぼす可能性がある地域では使用が制限されています。
Q2. 「利用してはならない」とは、具体的にどのようなことをいうのですか?
A2. 衛星携帯電話は、通話をしていない場合でも、電源が入っていると自動的に人工衛星に対し電波を発射し、ネットワークとの接続を確保しようとします。そのため、利用できない状況下では、衛星携帯電話の電源を入れないようにお願いいたします。
Q3. 「事後の連絡」が必要な場合と、必要がない場合があるのはなぜですか?
A3. 電波天文観測データに衛星携帯電話の電波が入ってしまった場合、天文学上の発見なのか、単なる混信なのかを区別することが困難です。そのため、特に個別に発生した緊急事態で使用された場合は、電波天文台へご連絡いただく事で、該当の観測データの修正や破棄を行うことができます。
しかし、規模の大きい災害では、衛星携帯電話が多く利用されることが容易に想定でき、また連絡が殺到することが予想されるため、連絡を不要としています。
Q4. この利用制限の内容は、どの通信事業者でも同じですか?
A4 ご契約の通信事業者に関わらず、条件は全て同じとなります。また、ご利用の際の連絡窓口も同じです。
Q5. 事後連絡さえすれば、どんな場合でも使用できるようにはなりませんか?
A5. 残念ながら困難です。電波天文観測データへの混信が多くなると、連続的な観測が重要な電波天文観測では、観測そのものが意味をなさなくなってしまいます。
※上記の制限エリアおよび制限の内容は、今後電波天文観測への影響の調査が進む事により、変更となる場合がございます。最新情報は本ウェブページにて掲載いたします。